iPAQ 212を使ってみて
2008年5月28日 コメントを残す
とりあえず買ってみただけでは何もならないので、早速自宅PCとActiveSyncで接続してみました(私の自宅PCはWindowsXpです)。hx4700はWindowsMobile5、iPAQ 212はWindowsMobile6なので微妙な差があると思うが、この点については基本的にはなんら変わらないようだ。
まず、困ったところ。
・サムキーボードがない。
Bluetooth接続でHIDキーボードはサポートしているが、これまでhx4700で使ってきたサムキーボードがない。やはりいざというときに困るなぁ。
HIDキーボードはとりあえずexpansys.jpにサードパーティ製クレードルとともに発注してはいる。
・液晶がいまいち。
見づらいというわけではない。既にネット上でも話題になっているが、とにかくhx4700に比べて反応が「鈍い」のだ。画面にタッチしてワンテンポその状態を保持しないと反応してくれないようだ。
さらに、画面中央部はいいとして、画面端部の反応がなおさら悪いような気がしてならない。
これは、hpから出ているパッチ
HP iPAQ 200 Enterprise Handheld Series – Correction of LCD Manufacturer”s Name to SAMSUNG
を当てても状況は変わりません(多少心なしか改善されたかもしれないが…)。
あと、液晶自体も見づらいですね。純正液晶保護シートのせいかもしれません。純正液晶保護シートが切れたら、hx4700で気に入ったVis-a-Visの“Overlay Brilliant”でも付けてみようと思います。
・クレードルがない
自宅で置き場所に困るんですよね。クレードルだと刺しておけば充電されますから。
ただ、母艦PCとのシンクロは私はBluetoothを使っているので、クレードルは要らないんですが、あくまで気分の問題かもしれません。
・メールソフトが遅い
私は母艦PCとメールの同期をしている関係上、WindowsMobile純正のメーラを使っていますが、これがかなり遅くなっています。特に大容量のメールを見たときがひどいです。メールの後ろに行けば行くほどスクロールが遅くなる。テキストメールでも同じなので、メーラが腐っていると思います。今回、WindowsMobile6になるために、メーラにはhtmlメール対応がされたはずで、それによってスペックダウンしているとしか思えません。WindowsMobile5はこんな低速にはならなかったので。
とりあえずはこれくらいです。
次にいいところ。さすがに新型。高い金を出しただけあってhx4700に比べればいいところが多いです。
・速い!
メモリが多いせいでしょうか。さすがに速いです。hx4700 WM5 PagingPool 8MB機より全然速いです。PagingPool 8MBだとしばしばダンマリをこいたのですが、iPAQ212は止まりません。WindowsMedia再生をしてメモリが数MBになったときはさすがに遅くなりますが、それくらいですね。
特に、InternetExplorerが速い。802.11g無線LANを使うと、その威力がまざまざと見れます。メモリが増えたのか、それともWindowsMobile6で見直されたのかわかりませんが、とりあえずiPAQ212のブラウザは速いです。
また、動画再生をさせたときでも、hx4700より滑らかに再生できているような気がします(コマ落ちが少ない?)。メモリが多いからでしょうか。
メーラ以外は速度で不満はないなぁ…という感じです。
・タッチパネルじゃなくなってよかった
hx4700から乗り換えると特にそう思いますね。
私はあのタッチパネルに体を慣らしてしまいましたが、使いやすいとはとても思えません。
ちなみに、私が使ったiPAQで操作性がいいものから並べると…
iPAQ 3660
iPAQ 212
iPAQ hx4700(タッチパネル)
iPAQ h2210
となります。hx4700のタッチパネルも大概ひどいですが、h2210のあのナビゲーションキーはもっとひどかったので、タッチパネルで「あぁよくなったなぁ」と思ったものです。
まぁh2210はキー部をほとんどサムキーボードで覆っていましたけどね。
初代iPAQ 3660のナビゲーションキーは使いやすかったですねぇ。私は手が大柄なんですが、その手にもちょうど合うように作られています。“決定”の押し込み具合もちょうどいい感じです。212もよくなったのですが、上下移動がちょっとやりづらい。たまに左右に入ってしまいます。小さい手の人にはいいんでしょうけどね。
・Bluetoothで通信中に音楽が聴けます
これまでiPAQ hx4700では、Bluetoothで音楽を聴いたり(A2DP/AVRCP)、携帯電話で通信をしたり(DUP)していました。
ただし、A2DPで音楽を聴いているときに、DUPで通信を開始すると、音が途切れ途切れ(0.5秒置き)になってしまい、とても聞けたものではなかったのです。
これが、iPAQ 212でA2DPで音楽を聴いているときに、DUPで通信を開始すると、音楽が切れないのです。通信容量が多くなると、音質が明らかに落ちますが、それでも音楽を鳴らし続けます。hx4700では、一旦途切れ途切れになると、ずっと途切れ途切れだったので、相当進歩だと思います。
今は、
ヘッドホン:SONY DR-BT30QA(Bluetooth 2.0)
携帯電話:Panasonic P903i(Bluetooth 1.0)
で、携帯との通信が低速なのもあるのかもしれません。携帯側がBluetooth 2.0+EDRにしたときに、A2DPとの共存がどうなるか気になりますね。