前々からエリシオンを作っているHondaの狭山工場(今は埼玉製作所)に行ってみたかったんですが、工場見学は基本的に団体さんしか受け入れていません。
ただし、月に1日くらい、“Hondaファンの日”という個人が参加可能な日があります。
今回はそれを利用して参加してきました。
私はエリシオンで行きました。現地に到着すると、向かって左側が工場。道を挟んで右側の駐車場に停めます。
駐車場ですが、さすがにホンダ車が多い多い。特にマイナー車種が結構います。
エレメントとか、UKシビックとか…。
ただ、他社車両もいることはいました。
本田技研工業 埼玉製作所。
建物はこんな感じ。こちらは1Fにショールームがある建物。
こちらの建物で説明がありました。
基本的に撮影不可なので、ここからは画像はありません。
この建物の3Fにあがって説明を受けました。
どうも団体さんが1組いたらしく、ほとんどのメンバーはその方々でした。
個人は家族連れが2組。カップルが1組。1人で参加は
俺だけ
です…。
ただ、小学生以上は来れるとはいえ、まだ小学生ではここのすごさはわからないかなぁと思った次第です。
子供も退屈したようで、結構走り回っており、お母さんは大変そうでした。
私は子供を連れてくるとしても、上の子が中学生、下の子が小学生高学年になってからだな…。
これならまだ鈴鹿サーキットやツインリンクもてぎに連れて行ってあげた方がいいような気はします。
ただ、大人にとっては(特に機械とか車とか好きな人にとっては)楽しい場所ですし、勉強になると思います。
埼玉製作所はラインが2つあり、現在はフルスピードでは動かしていません。
1ラインで1100台/日の精算が可能だそうですが、900台/日になっています。
ライン速度を減速して調整しているようです。
ただ、減速した分も1人あたりの部品取り付け数を増やして、トータルとしてコストを落とすようにしているようです。私の仕事がオフィスワークなので、1人あたり何秒とかいくつ作業を行うとかそこまで突き詰めてやっていないので、このあたりはすごく印象的でした。大手企業ならPCとかの工場でも同じでしょうが…。
まず、見学したのはエンジンの組み立てライン。
ほとんど完成したエンジンにサスペンションがつけられていました。
よくわからないのですが、エンジン、サスペンションで1組なんでしたっけ…。別々に車体につけた方が良さそうな気もしますが…。
次に見学したのはライン2。当日はステップワゴン SPADAがひたすら組み立てられていました。
混流生産とのことですが、まとめて同じタイプを流した方が効率がいいんでしょう。
エリシオンは1台もありませんでした…(涙)。
最終組み立ては窓、座席などをつけていきますが、このあたりは人がやります。
流れ作業で個人個人が部品をつけていきます。重い部品はロボットアーム(とはいっても勝手に動かず、人の手によって動く)によってアシストされ作業者の負荷を下げるようにしています。
圧巻だったのが窓の取り付け。ライン2はこれはロボット作業ですが、
窓の端に接着剤をロボットが付け、それを過熱機で熱します。接着剤を柔らかくする為のものです。
その状態でロボットが貼り付けます。光学センサーで位置測定までやってからとりつけていました。
これはインパクトありますね~。
つけてからしばらくするともう接着剤は固化して窓ははずれなくなるようです。
フロントガラスとか高いんですよね。ヒビはいると…。
裏側のライン1に移動します。こちらは、ACURA TSXを組み立てていました。日本ではアコードで売っています。
ACURA…特にTSXのようなローエンドの車はアメリカ生産ばかりかと思っていましたがどうも違うようです。
HondaはHondaでもACURAでも特に生産に違いはなさそうでした。TOYOTAはLEXUSラインは確か別じゃなかったでしたっけ…。
次に、この組み立てラインに来る前のボディを溶接するラインです。
こちらはこれまでの人が作業が行うラインとは全く違います。
薄暗いところを大量のロボットが作業しています。
溶接の光がとびまくります。
インパクトは一番ここがあったかな。
なにせ、暗い中に天井、左右側面、底面が運び込まれて、ロボットが一斉にとりついて、火花が大量に出たら、ボディができあがっているのですから…。
なんか雰囲気(あくまで雰囲気)はマトリックス レボリューションのセンティネル(ウネウネロボット)が大量に押し寄せてくるあの感じ…。
十数台のロボットが一斉に動くのはものすごくインパクトがあります。ここだけでも見せ物になりますね…。
ここで見学は終わりです。塗装とかテストとかはありませんでした。
それでもかなりおもしろいです。
あと、埼玉製作所ですが、私が見ても(自動車工場としては)狭そうです。
ライン1の窓貼付は手動でやっていましたが、「狭くてロボットを入れられないから」というくらいです。
説明の方は「組み立て一貫工場としては世界で最も狭い」とのことでした。
だから、ほとんど2階建てになっていて、上面でまた別の部品を作ってるっぽかったです(だから、上から降りてきたりするように見えました)。
小学生の時に鈴鹿工場を見学した覚えがありますが、あのときももっと広かった覚えがあります。
少しずつ新工場の寄居とかに機能分散していくんでしょうね。
外に小さいショールームがありました。
アコードのディーゼルエンジン。
アコードってディーゼルあったんでしたっけ…。
アメリカアコードのハイブリッドエンジン。
ただ、これは生産終了になっているはず。
埼玉製作所の模型。これを見ると広そうなんですが、実際に工場内を見ると、やっぱり狭い…。
鈴鹿なんか(子供の時の記憶ですが)もっと広々とした建物だったような気がします。
CR-V。日本ではあまり見かけませんが、アメリカでは結構好調に売れているようです。