iPadを法人に…
2010年11月1日 コメントを残す
ソフトバンク孫社長、iPadの法人利用をアピール
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20101020_401286.html
iPhoneの時もやってましたよね。孫さん。
ただ、iPhoneもiPadも、日本の法人に普及するかというと、どうも疑問符を
つけざるを得ません。
・社内に配布するには、エンタープライズ配信しかない?
ちょっと気になって今調べてみたのですが、AppStoreしかダメということはないようです。
Appleエンタープライズデベロップメントガイド
http://manuals.info.apple.com/ja_JP/Enterprise_Deployment_Guide_J.pdf
ここには、エンタープライズアプリケーションとして、
iPhone
OSのエンタープライズアプリケーションを配備するには、「iPhone構成ユーティリティ」
または「iTunes」を使用して、それらのアプリケーションをデバイスにインストールしてくださ
い。アプリケーションをユーザのデバイスに配備した後は、ユーザの
Mac または
PC に「iTunes」
がインストールされていれば、それらのアプリケーションをより簡単にアップデートできます。
とだけ書いてあります。これ見ると、おお、結構よさそうやんけ…と思うのですが、
私はよく知らなかったのですが、iPhoneアプリを開発にするには、実質AppleのiPhone Developer Programに加入しなければなりません。それも、社内配布するには、Enterprizeに入らないとダメっぽいです。
IOS Developer Program
http://developer.apple.com/jp/programs/ios/
IOS Enterprise Developer Program
http://developer.apple.com/jp/programs/ios/enterprise/
まず\38000要るみたいです。SIerとしたらお客様企業にそれを払ってもらわねばなりません。
IOS Enterprise Developer Program FAQ
http://developer.apple.com/jp/support/ios/enterprise.html
また、Dun & Bradstreet番号と言うのが要るようです。
これもググって見た限りでは登録コストに\10000程度要ります。
まぁ大口の案件ならばなんとかなりそうですが、小口だと結構なコストです。
あと、100台までだったら、アドホック配布というのもあるんですかね?
ただし、ダウンロード元サーバは1台っぽいです。
やっぱり、法人アプリを考えると、AndroidやWindows Mobileの方がやりやすそう。
Androidだと野良アプリ許可Onにして作ればいいし、Windows Mobileは制限ないですしね。
・そもそも、iPhoneを入れようとするのか?
これは孫さんが説得していることですが、日本の企業としてエンターテイメント指向の強いiPhoneを
入れるかなぁと思うんですね。いや、iPhone/iPadが決して使えないとかそういうのを言ってるんじゃなくて導入担当者として、もし失敗したときに無難な端末とかを選ぶ傾向があると思うんです。
上役(えてして年配者で頭が固い)を説得するときもその方がやりやすいし。
そんな企業でどうする!というのが孫さんの意見でしょうが、
そういう所の方が多いですからねぇ。現実問題…。
情報システム部門って社内的に強くないところ多いですし…。