IPAに3月から7月までに届け出のスマートフォンのウイルスはすべてがAndroid
2011年8月28日 コメントを残す
スマートフォンを安全に使うための6カ条、IPAがウイルス対策呼びかけ
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20110804_465290.html
IPAによれば、3月から7月までに届け出のあったスマートフォンのウイルスは合計87件で、すべてがAndroid端末に感染するものだった。また、これらのウイルスはいずれもPC上でのメール受信時に検出されたものだった。
やはり、Androidのセキュリティには不安があります。
それがAndroidのシェア向上とともにどんどん見えてきました。
いや、正直言うと、PCのことよくわかっていて、アンチウィルスソフトとかもよくわかっている人ならいいと思います。
今のスマートフォンプラットフォームでは一番自由なのがAndroidです。Windows Mobileも自由でしたが、Windows Phone 7からはiPhoneほどではないにせよ、かなり制限が入っています。ストレージ領域にはアプリからしかアクセスできず、ネイティブアプリもありません(専用のSliberlightかXNA)。
Androidなら使える人であれば、ROM焼き、root化ももちろんのこと、ファイルをいじくってカスタマイズもやりやすいはずです。
しかし、それは一方でセキュリティに対する不安として現れます。
上記の用に使いこなす人にとっては、、セキュリティリスクも自力で解決できるでしょう。
ここからは危ないというのも見えるでしょうし、信用できるファイル、できないファイルも見えるでしょう。
何より、トラブルを起こした際にリカバリーするのもある程度はできるはずです。
が、ガラケーからやってきて、「携帯はキャリアショップでサポートしてもらうもの」と思っている素人さんたちはそうはいきません。
見よう見まねでコンビニで売っている本とかを元にいじくります。そのうち、ブックマークが増えてきて、怪しいメールも来るようになります。
ガラケーではそんな怖いアプリはありません(Javaとかなので、そもそもシステムを壊しようがない)が、Androidならその気になれば壊すアプリが作れます。
壊すならまだいいですが、端末内の情報を垂れ流されたりしたら…。
もちろん、それがスマートフォン…Androidを使う上でのリスクだとわかってくれればいいのですが、これまでガラケーでキャリアショップにお任せ…の文化で育ってきた人々がそう感じるでしょうか。
いざ大トラブルになると、キャリアショップに苦情が山のように来て、ショップも手に負えず、結果として途方に暮れる人が続出するような気がします。
そういう点では、ソフトバンクがiPhoneに肩入れするのはわかります。
iPhoneは今あるスマートフォンプラットフォームでは一番堅いでしょう。
審査に出すといつApp StoreにアップされるかわからないCP泣かせなiPhoneですが、審査は概ね堅いです。
いざ、変なアプリが入っても速やかに排除されているように見えます。
セキュリティが堅いから、ショップ店頭でのサポートが減らせ、結果としてコストを落とせます。コスト最優先のソフトバンクには実はよくあっているのではないかと思います。
まぁ、iPhoneは最大シェアですから、サポートする文献が多かったり、Appleストアのサポートがあるというのもあるでしょうが…。
ドコモ、auはソフトバンクより、ショップ店頭での手厚いサポートを売りにしているように見えます。
それなのに、下手に自由度が高い(ある意味高すぎる)Androidをガラケー化して売り込むのはちょっとリスクが高いような気がします。
Appleと交渉し、iPhoneを入れるか、Microsoftと交渉してWindows Phone 7を入れた方がいいような気がします(auはWP7を入れるようですが、au独自のサービスとの融合まではまだ踏み込んでいないような気がします)。
今のドコモ、auの「ガラケノイド」路線は、本当に大丈夫か?
本来のドコモ、auが目指すところと、Androidの自由度はずれているんじゃないかと思った次第です。
使いこなせる人にとっては、、Androidの自由度はすばらしいと思うんですけどね。