ケータイWatch
なお、iPhoneの発売については、「ノーコメントとさせてほしい」として回答を避けた。
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20110124_422427.html
ITMedia
CDMA2000版iPhoneには「ノーコメント」
http://www.itmedia.co.jp/promobile/articles/1101/24/news101.html
やっぱり、auからiPhoneは出てくると思うなぁ。
私の個人的な考えだけど、まず、ソフトバンクがAppleと独占契約を結んでいることは無いと思う。
あったら、あの孫さんが言わないわけがない(w
私が知る限り、これまで孫さんが「独占契約」なんて言ったことはない。
だから、今の状態は「事実上のソフトバンク独占状態」であって、契約でガードされたもんじゃない。つまり、他社を阻むものではないと思う(ただし、全くガードをしていないわけではないとは思う。それについては後述)。
現状、私の想像だが、Appleは、多分iPhone1機あたり、最低いくらいくら奨励金積んで下さいね。ソフトバンクのお金で…というような契約で売っているのではないかと思う。
Appleの目的は、「iPhoneが売れること」だ。
まずハード販売で利益を上げる。
ただし、あまり高値をつけては普及しないので、キャリアに金を出させて単価を落とす。自分のフトコロは痛めずに…だ。
普及すればコンテンツが売れる。iTunes Store、App Storeどちらも手数料がAppleのフトコロに入ってくる。
Appleはむしろこちらで稼ぎたいのではないかと思う。コンテンツだとハードと違い継続的に買ってくれる。月額定額のコンテンツもあるだろう。企業としては少額でも毎月一定の収入があるのは非常にオイシイと思うのだ。
ゲーム業界がこぞってネットゲームに出て行ったのもそのあたりの事情もある。これがAppleの目的だろう。
さて、では、なぜソフトバンク以外のキャリアはiPhoneを売れなかったのか。
ソフトバンク以外と言うと、実質これまではドコモに絞られていた。
これまではiPhoneは、W-CDMA(UMTS)/GSM版しかない。
CDMA2000のau、PHSのWILLCOMはこの時点で対象外だった。
ドコモであれば国際標準の2GHzだし、何より最大シェアである、ここが一番iPhoneを扱う可能性があった。
が、しかし、iPhoneを売るためにはべらぼうなイ販売奨励金を積まねばならない。Appleのことだからきっとソフトバンクと同じ条件を提示しただろう。
きっとそれはドコモが飲めない条件だったのではないだろうか。
あと、タイミングが悪かったのば新料金プラン゙の適用のすぐ後であったこと。いわゆる、”バリュープラン”である。
ドコモは元々店頭の端末価格は高い。それは、販売奨励金を絞っているからだが、総務省起因の販売奨励金分離施策で端末価格は\40000~\50000にもなった。
ただ、キャリアから見た場合はこれまでずるずると出してきた販売奨励金を各社足並みそろえて減らせるいい機会だったのである。
それをうまく利用してキャリアは大もうけをした(まぁあとで売り上げは減るから、一時的なものと言えばそうなんだが)。
その代わり、各メーカーは厳しくなった。
そんな中、Appleだけ特別扱いするのはなかなかできなかったという事情もあるのではないかと思う。
では、ソフトバンクはなぜiPhoneを売れたか。
結局のところ、孫さんがiPhoneの価値を評価し、Appleの要望を丸呑みしたのではないかと思う。
だから、ソフトバンクモバイルのラインナップのうち、Appleのプロダクト(iPhone/iPad)だけはソフトバンクの製品発表会では発表されない。あくまでAppleのイベントでしか紹介されないのだ。
これも、Appleの要望と考えられる。これまた、ドコモには飲みづらい条件だったに違いない。
余談だが、800MHz(FOMAプラスエリア)の対応ができないからとも言われてきたが、これは私は違うと思う。
ドコモはこれまで、スマートフォン(初期の頃)とかでプラスエリア非対応機を出してきているので、やればできないことはない。そもそも、ローミングインしてくる端末は2GHzしかないわけだから、やろうと思えばできないことはないはずだ。
ちなみに、EMOBILEはどうだろうか?
恐らく、こちらは、Apple、EMOBILE双方がNGだったのでは…と思う。
EMOBILEはW-CDMAだが、1.7GHzという特殊な周波数だ。
EMOBILE用に既存のiPhoneに小修正が要る。
ただし、大きな手は入れずにすむだろう。
しかし、それだけのリターンがあるか?
ドコモやソフトバンクなら、日本語化のみで出すことができる。EMOBILEなら、さらに1.7GHz機にして、さらにEMOBILE用在庫を確保しないといけない。それに見合う販売台数が得られるのだろうか?
そうなると、Appleは二の足を踏むのでは…と思う。
また、EMOBILEの方も、そんなべらぼうな販売奨励金は積まないと思う。
さて、ではなぜauならばiPhoneを出してくると思うのか?
これまで、auはiPhoneにCDMA2000版がないので、指をくわえて見ているしかなかった。
しかし、この1月にアメリカのVerison用にCDMA版iPhoneが登場した。
これをそのまま日本に持ち込めるわけではない。周波数の変更、日本語化などが必要だ。
ただし、日本語化はW-CDMA版とほぼ同じのはずで全く問題はないだろう。
周波数の変更はEMOBILEのところに書いたものと同じ手間がいる。
しかし、auはEMOBILEと違い、日本シェア2位。及び全国にキャリアショップ(auショップ)網を持つ。いったん売れると母数が大きい。
Appleとしても決して悪い条件ではないだろう。
では、KDDI側はiPhoneを売りたいだろうか?
私はかなり売りたいと思っていると思う。
これが、ドコモのように、曲がりなりにもAndroidでソフトバンクのiPhoneに食らいついていっていればまだいい。
けど、auははっきりいって、スマートフォンに乗り遅れた。
Windows Phoneを出していたわけでもなく、Androidを出していたわけでもない。ただ、ガラケーに固執しすぎたのだ。
なんとか追いつこうとして、IS03を出してきて、こいつは売れているものの、逆に言うとこれしかない。
ドコモは、もうとっくにXPERIAを出していて、この冬でGALAXY S、REGZA Phoneなどの売れ筋機を持つ。
さらに、BlackBerryなどもそろえているくらいだ。ラインナップは幅広い。
確実にソフトバンクをキャッチアップし、ドコモを凌駕するには、iPhoneを出すしかない。
販売奨励金についても、これまでauは結構積んできた(店頭価格も安かった)こともある。シェア奪回の為にはAppleの要望も飲んでくるのではないか?と私は考えている。
ネット上で見かける意見については…
【auへの対応はLTEからではないか?】
今、CDMA版iPhoneを出してもLTE移行の障害では?という意見です。
auのLTE開始は2012年。これでは時間が先すぎます。
タダでさえ、スマートフォンで出遅れてるのに、これ以上悠長にしていたら、LTE移行前に砂漠になってしまいます。
だいたい、auはLTE移行より先に、新800MHz移行の方がずっと優先の課題のはず。
【孫さんが許さないのではないか?】
前述で書きましたが、そもそも、iPhoneの契約は、Apple圧倒的優位でなされているようです。でなければ、iPhone4発表はソフトバンクのイベントでやったでしょう。
キャリアには優先権はないのです。
ただ、これまでにはこういうことは言ってきたのではないか…と思います。
ソフトバンクだったら、ドコモと違って、nnnn万台売るぞ!!
確かに、ドコモはシェア母体は大きいですが、すでにAndroid機もあり、BlackBerryもあり、iPhoneはあくまで選択肢の1つです。そこで台数を稼ぐより、ウチだけにしてくれたら、これだけ台数を出しますよ…という交渉はしていたと思います。
そう考えたら、NW的に見たら無謀な”エビバデキャンペーン”もわかります(在庫一掃という考え方もあるが)。
ドコモ相手だったら、それでよかったかもしれませんが、auはドコモと違い、販売奨励金を惜しみません。
シェア奪回もしたいと思うので、台数も売ってくると思います。
NWのかねあいもあるので、どこまでバンバン売ってくるかはわかりませんが…。
さて、現実はどうなるでしょうか。
夏が楽しみですねぇ。